Monday, February 27, 2006

子供のしつけ


自分が子供の頃を思い出してみても、父親に叱られたことは殆どといってない。まして手を上げられたことは全くない。私が育った家では子供を叱るのは母親の役目だった。母がよく「私は憎まれ役だから・・」なんて言っていたことを思い出す。
そして、自分の子供を持った今、我が家では子供を叱るのは父親の役目になっていることに気が付いた。主人がスウェーデン人だからだろうか?アストリッド・リンドグレンの「いたずらっこエミール」でもエミールを大声で怒鳴りながら追いかけるのは父親の役目でないか!
でも実際のところ、これはもう、どちらが子供のしつけに熱心かにかかっているような気がする。私はどちらかというと「まあ、どうでもいいや」みたいなところがあるが、主人には「子育て」にかなり強い哲学があるような気がする。子供と一生懸命遊ぶのも主人だ。というか、家事よりは子供の相手のほうが楽しいという安易な選択かもしれないが・・。
スウェーデンでは法律で子供への体罰、軽いあざなどの残らない家庭内でのお仕置きも1979年より前面禁止されている。だから、子供のしつけはもっぱら口頭。「怒鳴る」が最高のお仕置きだ。
こちらに来たときはそんなんで大丈夫か?と思ったが、5歳の長男は父親に叱られることをとても恐れているので今のところ効き目はあり。
いずれにしても私はこの役目を主人が負ってくれているのを非常に有難く思っている。そういえば主人の家族は彼と彼の父と兄が3人とも同じ怒声で子供を叱っているといって笑っている。そうか・・「血」なのかもしれない!