Wednesday, October 08, 2008

ノーベル賞と国籍問題

ノーベル賞、
今日また一人化学で邦人が受賞して海外に住む私は誇りで一杯の気持ちです。
会社でも同僚たちから「やったね、日本。おめでとう」と言われます!嬉しい限りです。
こういうとき日本人である誇りを強く感じます。

ただ、米国籍を取得した南部さんを日本人と呼べないとかそういう騒ぎになっているそうで、73年に物理学賞を受けた江崎さんの「今の日本は、当時より飛躍的に研究基盤が発達している割に、外国人研究者が根付いていない。二重国籍を許すなど差別のない住みやすい日本を作るため、国内のみんながしっかり取り組まなくてはだめだ」という言葉を読んで少し期待に胸を弾ませています。

というのは・・私たちの子供は現在二重国籍ですが、22歳までに国籍を決めなくてはいけません。スウェーデンでは二重国籍が認められているので日本国籍を保持できますが、日本は認めていないのでスウェーデン国籍を選んだ時点で日本国籍を放棄することなるそうです。
私は子供たちにどちらの国籍も持っていて欲しいので、彼らが22歳になるまでに日本も二重国籍を認めて欲しいとひそかに期待しています。

ノーベル賞を受賞した南部さんがなぜ日本国籍を放棄したのかはわかりませんが、米国に長く住んでいるのでその方が便利だからといった単純な理由なのかもしれません。だったら本当は日本国籍を失いたくなかったかも知れません。

私自身を見ると、ヨーロッパ内での出張が多いのでEU外のラインに並ばなければいけないのは非常に不便です。特にイギリスはシェンゲン協定に属していないのでパスポート持参で入国しなくてはなりません。EUパスポートはすいすいと入国できるのに、私たちは毎回恐ろしく時間がかかり、入国管理の人にどうしてスウェーデンのパスポートを取らないの?その方が便利だよと言われるぐらいです。(日本国籍を放棄しなくてはならないことを知らないのでしょう)ときどきあまりに不便なのでいっそうのこと日本に黙ってスウェーデンのパスポートを取得しようかとも思いますが、日本国籍を剥奪されるのはいやなので我慢しています。

ノーベル賞の話から一気にそれてしまいましたが・・・海外に住む日本人の悩みを少しぶちまけてしまいました。・・愚痴を聞いてくださってありがとう。