Tuesday, February 28, 2006

Semla (セムラ)



ブログ仲間のBusukeさんの記事にもありますが、キリスト教国ではイースター前の断食の季節に入るのだそうです。今日は告解火曜日。スウェーデン語ではFettisdag(Fat Tuesday)とも言われます。断食の前に力いっぱい食べましょうということでスウェーデンではFettisdagsbulle(Fat Tuesday Bans)とも呼ばれるSemla(セムラ)というカルダモン入りのバンズに甘いアーモンドペーストをはさみ、たっぷりクリームを乗せたものを食べます。
昔はこの告解火曜日だけに食べたそうですが、今では1月から3月までの間、ベーカリーやカフェなどで売られています。毎年コンクールもあってストックホルムの各ベーカリーのオリジナル・セムラを食べ比べてどこのセムラが一番美味しいかが競われます。
実は私もこのセムラ、大好きです。クリームはあまり甘くなく、中のアーモンドペーストと混ぜていただくと・・・最高です!
Wikipediaに英語ですがいい説明がありますのでご興味のある方はご覧下さい。

Monday, February 27, 2006

子供のしつけ


自分が子供の頃を思い出してみても、父親に叱られたことは殆どといってない。まして手を上げられたことは全くない。私が育った家では子供を叱るのは母親の役目だった。母がよく「私は憎まれ役だから・・」なんて言っていたことを思い出す。
そして、自分の子供を持った今、我が家では子供を叱るのは父親の役目になっていることに気が付いた。主人がスウェーデン人だからだろうか?アストリッド・リンドグレンの「いたずらっこエミール」でもエミールを大声で怒鳴りながら追いかけるのは父親の役目でないか!
でも実際のところ、これはもう、どちらが子供のしつけに熱心かにかかっているような気がする。私はどちらかというと「まあ、どうでもいいや」みたいなところがあるが、主人には「子育て」にかなり強い哲学があるような気がする。子供と一生懸命遊ぶのも主人だ。というか、家事よりは子供の相手のほうが楽しいという安易な選択かもしれないが・・。
スウェーデンでは法律で子供への体罰、軽いあざなどの残らない家庭内でのお仕置きも1979年より前面禁止されている。だから、子供のしつけはもっぱら口頭。「怒鳴る」が最高のお仕置きだ。
こちらに来たときはそんなんで大丈夫か?と思ったが、5歳の長男は父親に叱られることをとても恐れているので今のところ効き目はあり。
いずれにしても私はこの役目を主人が負ってくれているのを非常に有難く思っている。そういえば主人の家族は彼と彼の父と兄が3人とも同じ怒声で子供を叱っているといって笑っている。そうか・・「血」なのかもしれない!

Wednesday, February 22, 2006

オフィスの国際性

さてさて、現在9週間にわたる実地研修としてとある医療系エレクトロニクスの会社で仕事しています。スウェーデンの会社では大抵「フィーカ(Fika)」と呼ばれるいわゆるお茶の時間がありまして、この会社にも10時と15時に社員がキッチン兼居間みたいな大部屋に集まってお茶をします。
この会社は以前いた超・インターナショナルな会社に比べるとスウェーデン色が強いですが、それでも34カ国に輸出しているし、海外拠点もあるし、移民のバックグラウンドを持つ社員も何人かいます。
今日はトルコ系の移民とスウェーデン人二人、私が座って話をしていました。トルコのディストリビューターとウィーンの学会で会うからアドバイスを・・との話からドンドン話は進展しデンマークの戯画の話題から最後は超・微妙な「宗教の話題」になってしまいました。結局やはり、イスラム教徒とキリスト教徒はお互いを受け入れられないというか問題は根深いなと思いました。親イスラムのスウェーデン人もいて、結局お互いを異質なものとして受け入れられればそれでいいのではないかという結論に達しました。話を切り出したスウェーデン人の女性は「オフィスがインターナショナルだと生の声を聞けてとても便利だわ」と言っていました。まあ、確かに。日本の会社ではあまり多国籍の社員が集まって宗教の話をしたりすることはないですもんね。

しかし、私がいつも思うことは・・・「あ~仏教徒でよかった。」 はっきりいって蚊帳の外で助かってます。両サイドが私の意見を聞いてくれるし、実際仏教徒に文句を言う人は少ないんですよねなぜか。

Tuesday, February 21, 2006

またもやお誕生日


今日は次男坊の2歳の誕生日です。もう、バリバリプライベートな話ばかりで恐縮ですが、この一連の騒ぎが収まったらもう少しまともな記事、書きますのでご了承ください。
うちの子は2歳と言ってもかなり小さく、いまだに赤ちゃんサイズのオムツをしていますが・・。
スウェーデンのデイケア(保育園と幼稚園が一緒のようなもの)では誕生日の子供が他の子供たちにアイスクリームをご馳走するのです。つまり、クラスの人数分のアイスクリームを買って用意して当日に持参するわけですが、今日になって次男の行っているデイケアではなんと26人でお祝いしてくれると聞き、乳蛋白アレルギーの次男用に特別に買った大豆アイスは12個しかない!急いで家に戻って冷凍庫から古くなったミニアイスを取り出してなんとかなりました・・・。会社に遅れるし、(といっても誰にもとがめられませんが)氷点下の気温なのに大汗をかかしていただきました。やれやれ。

Saturday, February 18, 2006

パーティ


主人が15日、息子2が21日に誕生日なので、合同パーティを土曜日に行いました。
家族が集合する予定でしたが、主人の姉家族がインフルエンザでダウン。兄家族と両親のみの参加となりました。と言っても総勢11名。狭い我が家では大変なことです。テーブルに勢ぞろいしてます。
写真は恥ずかしいのでソフトフォーカスしてます。悪しからず・・・。

Wednesday, February 15, 2006

誕生日


今日は主人の誕生日です。スウェーデン式の誕生日のお祝いは朝食から始まります。
そう、ベッドで朝食です。このために私と息子たちは朝の5時半にパパの食事の用意をし、お誕生日の歌を歌いながら朝食とプレゼントを持ってベッドに行進するのです。お誕生日を迎える人はベッドでプレゼントを開け、朝食を食べます。ディナーパーティをするときはそこでもテーブルを囲む人全員が起立してお誕生日の歌を歌います。
私は手抜きをさせてもらい、今日のディナーはレストランで。チビつきでしたがなんとかゆっくり食事できました。ありがたいことです。

Tuesday, February 14, 2006

ヴァレンタインズデー


日本にいたときの2月14日といえばもう大変なものでした。学生時代はもとより、社会人になっても、会社での義理チョコだのなんだのと製菓業界の戦略にまんまと乗らされて、チョコレートの一つくらい買わないわけにはいかないといった状態でした。スウェーデンのヴァレンタインズデーはかなり地味です。恋人同士はカードの交換とか、男性が女性にバラの花を買ったり、夕食をロマンティックにしたり・・・ぐらいでしょうか?でも結局、日本の母から主人への贈り物・・ということでハート型のチョコレート、買いました。Hjärtanとは、ハートのことです。ついでにコアントローの小瓶も買って一応それらしく・・・ハッピーヴァレンタイン!

Saturday, February 11, 2006

お呼ばれディナー


土曜日、志門のデイケアのお友達、ヴィリアム君のファミリー宅へお呼ばれしてきました。
子供たちは一週間、ずっと楽しみにしていたようで、幼稚園でも先生たちにまで話していたようです。
スウェーデンの家庭ではこういうパーティや来客の際に料理を担当するのは男性の役目であることがとても多いです。こちらも例に漏れず、パパであるフレドリックが料理担当。ママのエヴァロッタは掃除、子守及び、最後のコーヒー担当です。
前菜はいろんな野菜のサラダ、ガーリッククリームドレッシング和え。メインは魚のスープ(というか、煮込み)トマトとハーブ風味に黒パンチーズトースト、最後にデザートはイチゴクリームパイ。パイ生地は買ったものでしょうが、焼きたてで美味しかったです。フレドリックは子供たちのために別にミートボールとマッシュポテトまでつくるというスーパー働きぶり。
自立した女性が多いスウェーデン、男性も本当に立派に自立してます。

写真はメインディッシュ。

ママ、エバロッタとヴィリアムの妹、アマリアちゃん。

Friday, February 10, 2006

ついに着工!


前後しますが、2月8日、やっと家の増改築工事が着工しました。家の周りを掘って下水道官の交換などからはじまって、新築部分の基礎工事に入ります。いやあ~庭にでっかいショベルカーはあるし、山のような土は盛ってあるし・・・。本当、いよいよ始まったぞみたいな感じです。5月には新築部分に入居できる予定・・・まだまだ先は長いです。

Thursday, February 09, 2006

スカンジナビアンデザイン


ケイタイのカメラなので非常にクウォリティーが悪いですが、写真少しアップします。
ファニチャーフェアの開催期間、ストックホルムの街にあるデザイン家具のショップたちはこぞってカクテルパーティ兼ショップの内覧会をしました。こうやって見ると、本当にお洒落!ですね。

スカンジナビアンモダンです。でも赤いソファーなんか60年代風。

これはイタリアのKartellのショールーム。フェアに参加してました。

最後に、別件で見に行ったスカンジナビアンモダンのお家。お洒落ですよね。

Tuesday, February 07, 2006

ファニチャーフェア


ストックホルムファニチャーフェア(ストックホルム国際家具見本市)が明日から開催されます。
その前日の今日、メディアのためのイベント2つとカクテルパーティでちょこっとお仕事することになりました。

カクテルパーティ会場で、有名人発見!デザイナーの深澤直人氏でした。 今年の名誉ゲストとしてフェアに招待されて入り口のラウンジをデザインされたそうです。

なんとまだ発売前のauの新型ケイタイをポーズつきで見せてもらいました。蓋を閉じているのに外から電飾が見えるデザインでした。すごい!やっぱり日本のケイタイはどこか違う。 これは特ダネ!!

また朝、会場のホテルに寄った際にも驚くものを発見。

暖炉の前のオブジェ・・・よく見たら、そう、「アスクル」のカタログでした。自社製品にスウェーデンのデザイナーを使っているのだそうで、このイベントの協賛してらっしゃるようです。

ぶら下がっているお花のようなものは紙袋。にょきにょきと生えているは紙コップです。デコレーションはスウェーデン人デザイナーがしたようですが、発想がかなりユニーク。



スカンジナビアンデザインと日本のデザインはどこか似ていると誰もが口を揃えます。

Sunday, February 05, 2006

ベイルートでの攻撃

なんだかこの話題ばかりで恐縮ですが、(すっかりポリティカルなブログになってしまってます・・)
モハメッドの風刺画の問題でとうとうベイルートのデンマーク領事館が攻撃され炎上したそうです。イラクはデンマーク、ノルウェーとの貿易を取りやめました。明日の月曜日、スウェーデンも国としての態度を明確にするそうです。
最近英国のメディアからヨーロッパの動向をかなり詳細にレポートされている小林恭子さんのブログを発見し、色々情報をもらっている。興味ある方は見てください。

Friday, February 03, 2006

デンマーク対イスラム諸国

イスラム教徒の移民が多いスカンジナビアに住んでいるのでこの話題がどうしても気になる。なんといってもデンマークは殆ど陸続きと言っていいほど近いし、言語も殆ど同じだ。
でも移民政策に関してはここ数年両極端といっていいポジションを取っている。スウェーデンに住むイスラム教徒たちは西欧の「表現の自由」を尊重するし、非イスラム教徒がコーランに従わなくてもしかたがないとの見方をしている。ただ、各紙がこぞってモハメッドの風刺画を再掲載するのは明らかに挑発であり許せないとしている。彼らの意見は私としては納得できる。
スウェーデンのメディアは毎日この話題を追っているが今日はこの一大世界的騒ぎに発展した原因である、デンマークのユランズポスト紙の問題の風刺画を書いた画家たちが生命の危険にさらされているとの見出しを発見した。こうなるとどうしてそこまでオオゴトにするのか良く理解できない所もある。騒ぎの要因は風刺画だけにあるとは到底思えない。いずれにしてもなんとかこの騒ぎおさまって欲しい。いつかキリスト教対イスラム教の世界大戦が起こるのでないかと不安に駆られている。

節分


今日は立春、節分です。子供の頃、母の指導の下マメをまき、太巻きをその年の吉方角を向いて「無言で」一本食べるということをした事を覚えています。子供だったのでこの「無言で」「黙って」というのが難しく、妹とこみ上げてくる笑いを抑えながら太巻きをほおばっているお互いの顔を見て噴き出したりしました。
その母から節分の豆が送られてきましたので、今年は初めて節分の豆まきをしました。長男は大喜び、食べ物を投げていいこと自体信じられない様子でおおはしゃぎでした。意味がよくわからない主人に鬼になってもらうのはちょっと無理そうだったので「鬼なし」で決行。次男はワケがわからず、それでも床に散らばった豆の上を踏みながら歩き、感触を楽しんでいた様子。
今年は家の増改築一大プロジェクトもあるし、福がいっぱい来ますようにとお願いしました。

訂正:今、父のブログで節分は立春の前日、つまり明日が立春だとわかりました。う~ん、日本文化、もう少し勉強しなくてはいけません。失礼しました!

Wednesday, February 01, 2006

ネットワーキング


知り合いから誘われていわゆるビジネス・ネットワーキングに入った。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)みたいなものでインターネットにポータルがあってそこに自分のプロフィールやどういう人を探しているか、自分(または自分の会社)は何ができるかみたいなことを書き込み、メンバーならだれでも検索できる。私も趣味みたいなレベルだけれど自分のビジネスをしているので何かの役に立つかなと思って登録してみた。そして自分が知っている人の名前をちょっと検索してみたらいたいた!そのうちの一人曰く、「minako、ストックホルムは小さいのよ、今度オフ会においで、知っている人が絶対いるから」だって。彼女は昔の同僚で今は自分の会社を頑張って経営している。ネットワーキングが上手な人当たりのよい人だ。傘下のウーマンビジネスクラブというのにも入っているらしく今度はそこにも行ってみようということになった。
私はこの国では外人で、そんな大それたレベルの仕事をしているわけでないし、知っているひとなんかいないと思っていたので、ここで知り合いたちを見つけてなんか少し明るい気分になった。もう少し外に出てみようかな・・と思う。