Saturday, March 18, 2006

Gunnar Asplund


スウェーデンの建築家、Erik Gunnar Asplund (エリック・グンナー・アスプルンド、1885-1940)の世界遺産に指定されている森の墓地を含む作品を見て歩く機会を得た。
現在、東京・汐留で彼の作品展が開かれているらしく、私のケイタイでの超・悪質な写真でない、本物の美しい景色や作品がこの日本語サイトで見れます。
ちなみに上の写真はストックホルム市図書館。シリンダーになっている部分は吹き抜けになっていて多くの本がぐるっと取り囲むように並んでいる。驚きに値するのは1928年に竣工したこの建物は今でも市の図書館なのはもとより、当時からの机や椅子を今でも使っていてしかも、誰でも入れる一般の図書館で実際に普通の人に使用されていること、また、取材で入室を許可された取締役室にある恐ろしく価値のありそうな家具、調度品なども現在の職員に会議室として普通に使われていることではないでしょうか? 日本なら博物館になっていて来館者から入場料をかなり取っていそうですよね。
世界遺産に指定されている森の墓地もしかり。礼拝堂では普通に普通の人の埋葬式が執り行われていました。う~ん。スウェーデン人ってやっぱりカジュアル?ですよね。

(注・実は、図書館はやはり狭すぎるらしく、この夏国際建築コンペがあり、新しい図書館が隣接して建設される予定です。)

図書館の入り口にあるIvar Johanssonによる古代ローマのモチーブのレリーフ。アスプルンドは大勢の若い建築家や芸術家をプロジェクトに抱えていたそうです。

雪に埋もれた森の墓地。聖なる十字架の礼拝堂の遠景。