Monday, December 26, 2005

Boxing Day Dinner


そして26日は例年義理姉夫婦の家でディナーパーティがあります。クリスマスに集まったメンバーがまた勢ぞろいして16人プラスアルファの大型ディナーです。特に誰もがする風習なわけではないのですが、義理姉夫妻がこの親戚一同におおきな七面鳥を振舞うようになって20年以上になるとか・・なんでも続けると伝統行事になります。今年も全員参加の盛大なものでした。アスパラガスのスープとデザートが特にが美味しかった・・・。

Sunday, December 25, 2005

Memories of a Geisha


クリスマスの日は滅多にない子供なしのデートを楽しみました。義理の両親の家にいることをいいことに子供たちを預けて夜の外出。私たちはお互いの両親からかなり離れたところに住んでいるので安心して子供を預ける人がいなく、滅多にこぶつきなしの外出が出来ません。だから、こういうのはまるで高校生のように嬉しいものです。
買い物少しして、お茶して、映画を観ようということになり、映画も自宅のホームシアターでDVDを楽しんでいるだけの状況なのでとにかく子供映画以外は見たこともなく今なにが封切されているかもイマイチわかっていない次第でした。インターネットで調べて、
ブログ仲間のBambinaさんおすすめのキングコングとどちらにしようかと悩んだのですが結局「Memories of a Geisha」にしました。この映画の原作は主人を含め、彼の家族は全員といっていいほど読んでいて、西洋人の日本文化への憧れみたいなものをうまくあらわしているのかなあと思っていました。(かくいうわたしは原作読んでません、、、)
さて、映画の方は率直に言ってよかったです。ハリウッドに通用する日本人女優がいないのかと嘆く声を聞いていましたが、国際女優の中国人たちはやはり上手だと思いました。しっかり舞妓プラス芸者プラス花魁みたいな女性を演じていたし、主演のZiyi Zhangが歌舞伎座で踊っている姿は素晴らしいと思いました。さすが、『シカゴ』の監督ですね。そういえば全体的に雰囲気が似ていたかもしれません。
子役の大後寿々花ちゃんが最高でした。
学生時代を京都で過ごした私には懐かしい景色がいっぱいでしかもとても美しくカメラに収めてくれているので嬉しいと思いました。主人もしっかり日本を懐かしんでいました。
うん、良かったですよ。この映画。 でも主人公の目が青いというのはどうしても納得いかない設定なのですが原作がそうだったのでしょうか?どなたかご存知ですか?

Saturday, December 24, 2005

God Jul!! (メリークリスマス)

どうもご無沙汰いたしました、、
例年のごとく、義理の両親の家でクリスマスのお祝いをするためスウェーデンの西側にある街に帰省、昨日戻ってきたものの、胃の調子が悪く、ちょっとバテてました。
義理の母は料理上手です。毎年、というか、なにか行事があるたびに子供3人がそれぞれ家族を連れて集まるので最低でも16人分の料理を全て手作りでこなす超人です。クリスマスは先日も書いた、ユールボードですが、最初に振舞われる、茶菓子類はもとより、ニシンの酢漬け、ミートボール、ソーセージ、メインのハム、ゼラチンで固めたチキンなど、添えてあるパンまで手作り!それなのに、なんとも情けないことにこの素晴らしい料理の写真を取り忘れた・・・おろかな私です。
スウェーデンのクリスマスのパーティーにはいわゆるサンタクロース(ユールトムテン)が現れます。イブの朝にはプレゼントがツリーの下に既に届けられているので午後や夜のパーティーにまたサンタが再度登場するという、どう考えてもつじつまが合わないやり方なのです。そしてこのサンタ、各家庭に「ここにはいい子がいるかなあ??」というお決まりのセリフで登場するのですが、彼が現れる瞬間にパパはいつも新聞を買いに出かけているという冗談みたいな状況ができるわけです。これを避けるために近所同士で協力することもよくあることのようです。家の大家族では既に成人した従兄弟がこの役目を担ってくれています。彼は本当に上手で、スウェーデンでサンタの出身地とされるダーラナ地方の方言まで駆使して大演技してくれます。家の5歳の長男はまだ・・信じているように思えますが・・・なんとなく感づいているような気もしました。
毎年同じことの繰り返しですが、やっぱり伝統っていいなといつも思うクリスマスでした。

Sunday, December 18, 2005

ユールボード


「ユールボード」とはクリスマスディナーに相当するスウェーデン語です。
日曜日の午後、日本人の友人たち6人と子供、旦那を家において贅沢してきました。ユールボードはクリスマスイブに各家庭で食べるものですが、学校や会社などで振舞われたりもします。 また12月中、このユールボードをサービスするレストランも沢山あります。
世界的に有名な「バイキング」料理でおおきなテーブルにいろんな種類の料理が並び、それを3回(~5回くらい)に分けて取りに行って食べます。ユールボードのボードはテーブルの意味で、直訳はクリスマステーブルになりますが、この料理が並ぶテーブルが語源だと思います。
メニューはいろんな種類のニシンの酢漬けから始まり、スモークサーモン、サーモン料理、パテ類、サラダ、うなぎの燻製、ソーセージ、ミートボール、スペアリブ、アンチョビ入りのポテトグラタンなどなど。 デザートの数も半端ではありません。
今年はストックホルムでも有名なレストランで眺望が素晴らしい「ゴンドーレン」に行ってきました。チビ抜きでしかも日本語でおしゃべり。最高に息抜きできました。パパさんたち、ありがとう!

Saturday, December 17, 2005

クリスマスカード


なんだかクリスマスの話題ばかりで恐縮ですが・・・昨日がクリスマスカードの締め切り日だったので私はパニック状態です。日本の年賀状と同じような感覚かと思いますが、一年に一度の挨拶とばかり、日ごろご無沙汰している友人や仕事仲間にカードを送ります。私はズボラなヤツですのでとにかく毎年、この締め切り日(というか、クリスマスイブまでに確実に届けてくれる日)までに用意できた覚えがない、、、毎年こうやって夜なべしてカード作りするのでした・・。

Thursday, December 15, 2005

ジンジャークッキーハウス


毎年恒例の建築博物館のジンジャークッキー(ブレッド)ハウスのコンペの優勝者が決定しました。
今年のテーマは「建築的絆」でしたが、写真の高い二つのビルの間を綱渡りする人間の「危険な絆」が見事優勝を勝ち取りました。我々も観に行ったのですが本当に良く出来ていました。
ジンジャークッキーはクリスマスの風物でコーヒーや暖かいグロッグと一緒に食べる習慣があります。子供のいる家庭ではよくこのジンジャークッキーハウスを作り、部屋に飾ってクリスマスのデコレーションにもします。またいろんな形を作ってアイシングで画や字を描き、ツリーにぶら下げたりします。
このクッキーを焼く香りは「ああ、クリスマスがやってきた!」という実感をもたらしてくれるもので私も大好きです。


入選作品の一部。

Tuesday, December 13, 2005

ルシア祭


12月13日はルシア祭の日です。毎年、一年で一番暗いこの時期に光の聖人ルシアを祭り、暗い夜を吹き飛ばしてもらおうというイベントです。聖人ルシアはイタリアのシシリーのシラクセ出身だそうでローマ暦では12月13日が冬至だったらしくこの日にルシア祭を行うんだそうです。
ルシア祭のメインテーマは「サンタ・ルシア」です。日本人の私にはこれまで陽気なイタリア音楽の象徴であったこの曲、スウェーデンに住み始めてクリスマスの音楽に変身しました。

スウェーデンでは村や町、学校、職場、どこでもこのルシアをお祝いします。まだ真っ暗な早朝、ルシア役の女性が白い長い衣装に頭には八つ墓村(古い?!)のようなロウソクをつけた冠(光を意味すると思われる)をかぶってお供を連れて歌を歌いながら練り歩くのです。ルシアトーグ(ルシアの行列) と呼ばれます。
このルシアの選出はスウェーデンの「ミス・コンテスト」みたいなもので毎年壮絶な競争が行われます。でも最近は美人だけではダメで頭の良さがコンテストに勝つ秘訣になってきているそうです。才色兼備でないといけないわけですね。

ということで、私の息子たちが通っているデイケアでもイベントがありました。上の写真は長男のデイケア、下は次男のものです。子供たちは「サンタ・ルシア」を含むルシアソングを披露してくれます。
ルシアは女の子ですが、男の子たちはファーンゴッセ(星の子、頭に長い帽子をかぶって白い服を着ている子)やペッパーカーカグッベ(ジンジャークッキー、茶色いクッキーの衣装の子)、トムテニッセ(スウェーデンの伝統的なサンタみたいなもので妖精のようなもの―赤い帽子をかぶっている)に扮装します。

いやあ、伝統行事なだけあって説明が難しいです、、なんとなく雰囲気はつかめますでしょうか???

Monday, December 12, 2005

クリスマス・マーケット


ストックホルムの旧市街(ガムラスタン)に毎年登場する伝統的なクリスマスマーケットに行って来ました。 せっかく積もっていた雪も消えてなくなり、暗くて寒いだけのつまらない気候になってしまったけど、この時期はクリスマスムードで街は盛り上がるのでした。クリスマスマーケットには日本の夜店のような感覚でルーレットのロットや、軽く食べれる物、またこの時期特有のグロッグ(昨日説明しました)とペッパーカーカ(ジンジャークッキー)を伝統的なジャムやナッツやチーズなどの隣で売ったりしていてなかなか楽しいのです。
2度の挑戦の末、旦那がロットで小さな人形をゲット。長男は大喜びで、めでたし、めでたしでした。

Sunday, December 11, 2005

3rd Advent


スウェーデンでは(というか多分全てのキリスト教の国では)クリスマスの前4週間をアドベントと呼んで日曜日ごとに1stアドベント、2ndアドベントと数え、クリスマスを待ち続けます。12月11日は3rdアドベントでした。
ロウソクを4本たて、毎週一本ずつ灯をともし、この暗~い時期、を耐え忍ぶごとく楽しいクリスマスを待ち続けるのです。家庭やオフィスで、お茶の時間にこのロウソクをつけ、Glögg(グロッグ)と呼ばれる赤ワインをベースにスパイスと砂糖を入れた暖かい飲み物(アルコールフリーもあります)とシナモンとクローブの入ったジンジャークッキーを食べます。
ちなみにこのグロッグはブースケさんのブログを見る限り、ドイツではグリューワインと呼ばれていると理解しました。
仏教徒の私もこの時期、キリシタンと化し、クリスマスを待ち焦がれるのでした。

Saturday, December 10, 2005

ノーベルディナー

毎年12月10日はノーベルディナーの日。その年のノーベル賞受賞者を囲んでスウェーデンの王室勢ぞろいで参加する世界で一番豪華な晩餐会(かもしれない)。各賞の受賞者はそれぞれ16名ずつこのディナーに招待できるそうで、ストックホルムの市庁舎にあるブルーホール(青の広間)に入る招待客は総勢1350名だそうだ。ディナーは毎年凝りに凝っていて、たとえば今年のメニューは9月頃に既に決定していて準備されているとか。サービスするウェイターたちもこのために訓練された人たちでこの人数にフルコースのディナーを手際よくサービスする。勿論音楽のエンターテイメントも入る。おまけにスウェーデンでは毎年、テレビでこの模様を全て生中継する。今年のテーマはノルディックライトだそうで、音楽はスカンジナビアン色の濃いものでした。2002年に日本の田中氏と小柴教授がダブル受賞したときはストックホルムに100人以上の日本人ジャーナリストが殺到。街中を田中氏を追っかけまわす姿がTVにも放映されました。今年はテレビで過去の授賞式の様子を紹介したとき、日本人で始めて受賞した湯川博士と着物姿のその奥様が映って「当時は日本でものすごい反響だった」とナレーションがはいってました。
とまあ、スゴイ騒ぎなのですが、スウェーデンの企業で働きはじめるまでアルフレッドノーベルがスウェーデン人で、ノーベル財団がスウェーデンにあることも知らなかった無知な私・・・。いずれにしてもスウェーデンは小さい国だし、この毎年恒例の豪華なイベントは一年で一番大きなイベントになっています。ちなみにスウェーデン語ですが、ディナーの様子がビデオがここで見れます。http://svt.se/svt/road/Classic/shared/mediacenter/index.jsp?d=44974&a=502596
上の写真はビクトリア王女。彼女が王位継承者です。弟がいるんですが、彼女が生まれたときに王位後継者を彼女にすると決められたそうです。日本でもありえるかも・・しれませんね。(写真、勝手に拝借してるからまずいかなあ・・)