
そして26日は例年義理姉夫婦の家でディナーパーティがあります。クリスマスに集まったメンバーがまた勢ぞろいして16人プラスアルファの大型ディナーです。特に誰もがする風習なわけではないのですが、義理姉夫妻がこの親戚一同におおきな七面鳥を振舞うようになって20年以上になるとか・・なんでも続けると伝統行事になります。今年も全員参加の盛大なものでした。アスパラガスのスープとデザートが特にが美味しかった・・・。
08(ノル・オッタ)。ストックホルムの市外局番で、スウェーデンでは「ストックホルム人」を意味します。

どうもご無沙汰いたしました、、




12月13日はルシア祭の日です。毎年、一年で一番暗いこの時期に光の聖人ルシアを祭り、暗い夜を吹き飛ばしてもらおうというイベントです。聖人ルシアはイタリアのシシリーのシラクセ出身だそうでローマ暦では12月13日が冬至だったらしくこの日にルシア祭を行うんだそうです。
ルシア祭のメインテーマは「サンタ・ルシア」です。日本人の私にはこれまで陽気なイタリア音楽の象徴であったこの曲、スウェーデンに住み始めてクリスマスの音楽に変身しました。
スウェーデンでは村や町、学校、職場、どこでもこのルシアをお祝いします。まだ真っ暗な早朝、ルシア役の女性が白い長い衣装に頭には八つ墓村(古い?!)のようなロウソクをつけた冠(光を意味すると思われる)をかぶってお供を連れて歌を歌いながら練り歩くのです。ルシアトーグ(ルシアの行列) と呼ばれます。
このルシアの選出はスウェーデンの「ミス・コンテスト」みたいなもので毎年壮絶な競争が行われます。でも最近は美人だけではダメで頭の良さがコンテストに勝つ秘訣になってきているそうです。才色兼備でないといけないわけですね。
ということで、私の息子たちが通っているデイケアでもイベントがありました。上の写真は長男のデイケア、下は次男のものです。子供たちは「サンタ・ルシア」を含むルシアソングを披露してくれます。
ルシアは女の子ですが、男の子たちはファーンゴッセ(星の子、頭に長い帽子をかぶって白い服を着ている子)やペッパーカーカグッベ(ジンジャークッキー、茶色いクッキーの衣装の子)、トムテニッセ(スウェーデンの伝統的なサンタみたいなもので妖精のよ
うなもの―赤い帽子をかぶっている)に扮装します。
いやあ、伝統行事なだけあって説明が難しいです、、なんとなく雰囲気はつかめますでしょうか???

毎年12月10日はノーベルディナーの日。その年のノーベル賞受賞者を囲んでスウェーデンの王室勢ぞろいで参加する世界で一番豪華な晩餐会(かもしれない)。各賞の受賞者はそれぞれ16名ずつこのディナーに招待できるそうで、ストックホルムの市庁舎にあるブルーホール(青の広間)に入る招待客は総勢1350名だそうだ。ディナーは毎年凝りに凝っていて、たとえば今年のメニューは9月頃に既に決定していて準備されているとか。サービスするウェイターたちもこのために訓練された人たちでこの人数にフルコースのディナーを手際よくサービスする。勿論音楽のエンターテイメントも入る。おまけにスウェーデンでは毎年、テレビでこの模様を全て生中継する。今年のテーマはノルディックライトだそうで、音楽はスカンジナビアン色の濃いものでした。2002年に日本の田中氏と小柴教授がダブル受賞したときはストックホルムに100人以上の日本人ジャーナリストが殺到。街中を田中氏を追っかけまわす姿がTVにも放映されました。今年はテレビで過去の授賞式の様子を紹介したとき、日本人で始めて受賞した湯川博士と着物姿のその奥様が映って「当時は日本でものすごい反響だった」とナレーションがはいってました。