Monday, May 29, 2006

手作りのおもちゃ


仕事が入ったり、学校の課題がいっぱいあったり、自宅の増改築工事だったり、とにかく貧乏暇なしとはよく言ったもので気がついたら10日もブログを見ていなかった・・・。
かれこれ一週間は経つと思うけれど、ある休日、旦那さまが大工仕事にいそしめるように子供たちをつれて街まで出かけた。5歳と2歳の男児に、ウィンドーショッピングやカフェなどは無用の長物で敢行する事は不可能なのであいにくの雨天でも彼らが遊べるところをと、ストックホルム市博物館に行くことにした。去年あたりからストックホルムの美術館、博物館の多くが無料になっていて、何もすることのない時の絶好の暇つぶしになっている。多くに子供たちが遊べるスペースがあり、この市博物館にも「広場」と名づけられた子供の遊び場がある。一昔前の設定になっていて、キオスクや野菜、魚の屋台があり、子供たちが買い物ごっこや魚釣りの真似事ができるようになっている。
ここで、これはスウェーデン!と思うのが置いてあるおもちゃがすべて手作りなこと。魚、野菜、お菓子、などなど、布や木材など天然の素材で恐ろしく丁寧に作ってある。ちなみに上の写真は本物そっくりのバナナ。下のは私が携帯で撮った大きめの魚たち。
こういうの、日本だったら絶対プラスティックだよなあ・・と思うと、北欧の小さな国のあたたかい心遣いが嬉しくなる。

Thursday, May 18, 2006

Eurovision Song Contest


今日はEurovision Song Contestのセミファイナルらしい。それはなにかといいますと、今年はアテネで開催されていますが、ヨーロッパ歌合戦みたいな毎年恒例のイベントで、各国から選抜された国代表のアーティストがヨーロッパ一をめざすイベントです。 あの、ABBAもこれがメジャーデビューだったらしいのでアーティストの登竜門であることはたしか。スウェーデンでは国代表を決める過程の勝ち抜き合戦はまるで紅白歌合戦のように視聴率抜群の怪物番組で、ポテトチップスの売り上げを跳ね上げる(!!)という経済効果まであるそう。
ちなみに今これを書いている現在、スウェーデンの代表、Carola(写真上)がファイナルに勝ち残ったのかどうかは不明ですが、彼女は過去にも出場した経験があるベテランですが、今年の歌はイマイチかなと思うので微妙なところかも。マケドニアとか、ウクライナとかマルタとか、日本に住んでいたときはよく知らなかった国が参加していて自国の言葉で歌ったりしているので興味深い。といってもちゃんとテレビを見ていないのでコメントするには及びませんが・・・。
興味深いのはシャイで地味なスウェーデン人は音楽好きだということがテレビ番組を見ているとわかること。人気番組の多くに音楽を取り入れたものが多いのです。
まあ、アメリカ、イギリスに次いで音楽の輸出が多い国らしいので不思議ではないのですが・・。

Monday, May 15, 2006

最高のプレゼント


15日、私は「うん」歳の誕生日を迎えました。もうお祝いするような年でない、めでたくも、嬉しくもないなんて思ってしまいそうですが、子供たちがお祝いしてくれると本当に嬉しいものです。
誕生日の朝、ベッドまで朝食とプレゼントを持って来てくれた家族。実は私はすっかり忘れていて「お誕生日の歌」でびっくりして目覚めるという作り物のテレビドラマのような状況でした・・・。
一番うれしかったプレゼントが長男からのもので上の写真のもの。
チョコレートですが、「世界で一番のママへ」と書いてあります。
いつも「ぎゃ~、ぎゃ~」とわめいている自分が恥ずかしくなるような朝でした。ありがとう、志門。

Saturday, May 13, 2006

蒸気機関車


今年は鉄道150周年記念なんだそうで、なんと最寄り駅に蒸気機関車がやってきました。(正真正銘の本物!)
こんなチャンスはまたとないと、子供たちを連れてストックホルム東駅から自宅まで約15分の旅を蒸気機関車でと洒落込むことにしました。
実は私も実際に動く蒸気機関車に乗ったのは初めてで、意外に早く、力強く走ることに感激を覚えました。トンネルに入ると煙突からの煙が車内にもすこし立ち込めて、「うわ~本当に汽車ぽっぽだ!」なんて妙にはしゃいでしまいました。客車の連結部分は今の電車のように繋がっていなく、一旦外に出るようになっていて、怖いので次男は抱っこして、長男の手をしっかり握って外に出て動く汽車をまさに実感までしてしまいました。
運賃は30クローネ、約450円。子供たちは無料。電車バスの料金が高いストックホルムにしては良心的!なんて思ってしまいました。なんか、私が一番嬉しかったのかも・・。でも本当に貴重な体験できました。

出発前。

客車内の様子。

演出のため、乗務員さんもこのようないでたち。

駅で待ち受けていた旦那さんが走ってくる汽車を激写?

点検は念入りに。10分停車して色々調べたりしてました。

Wednesday, May 10, 2006

桜、満開!

北の果て、極寒の地、スウェーデンにも桜が咲きました! (なんていったらスウェーデン人は怒ります。スウェーデンは緯度のわりにかなり暖かい国だそうですから・・・)
ここ1週間、かなり平均気温を上回る陽気でもうみんな真夏の格好で街を闊歩しています。
上はクングストレゴーデン(直訳すると、王様の庭園)にある桜並木の下でくつろぐ人々。この桜は日本政府から譲られたものだそうです。ソメイヨシノかなあ?

これがアップです。

そしてこちらは自宅のすぐ近くにある桜の木。葉が茶色っぽいです。

本当に桜は日本人に喜びを与えてくれますよねえ!

Tuesday, May 09, 2006

小泉さんが来ていた

テストがまた一つあったのでかなりバタバタしていて、新聞などを読まずに積み上げていたのですっかり見落としていたけれど、5月3日に小泉首相がストックホルムに来ていたみたい。
スウェーデンの二大日刊紙の一つ、SVDに独占インタビューが掲載された。でもがっかりしたのは小泉さん、来瑞前の書簡インタビュー(新聞社からの質問に書簡で回答したもの)でしかも、在スウェーデンの大使がそれを翻訳し、追加の質問などは一切受け付けないという徹底した対応ぶり。
回答もだからなんとなくあたりさわりのないもので超・つまらない。
それに、経済面の取材でいろいろ日本政府の経済対策を聞いているのに、何が今後10年~20年で一番重要な用件になるでしょうか?との問いに、テロリズムや大量破壊兵器とか、世界の平和とかブッシュの受け売りみたいな的外れな回答をしている。少子化対策とか、年金制度とかのことを聞いているのに・・・情けないぞ~、小泉さん!!
どうしてメディアをもう少しうまく活用できないんだろう・・メディア対応の仕事をしていたのでこういうのは本当に残念です。それに海外のジャーナリスト(特にヨーロッパの)と直接話をしたりしたら角度が違ってくると言うか、もう少しやわらかい頭になりそうなものなのになあ。

Monday, May 08, 2006

コンファメーション


先週末、子供たちの従兄弟にあたるR君の「コンファメーション」に参列するため、道中、大きな室内プールと小さな熱帯動物の動物園のパッケージを使ってホテルに一泊しながら、西側の街まで行ってきました。(この途中の一泊は勿論、長男に大うけ。散々はしゃいで大喜びでした。)
コンファメーションとは生後、洗礼を受けた人が15歳になる年、自分で決めて教会に入ることを意思表示するキリスト教の儀式です。主人がR君のゴッドファーザーなのでなおさら大切な式典になりました。
我が家の子供たちも二人とも一応「洗礼」を受けています。スウェーデンはプロテスタントだし、全く宗教色が薄く、教会は年々減り続けるメンバーに四苦八苦していますが、主人の家族は伝統を重んじる方らしく、宗教というよりは伝統として皆この儀式を行っています。私は(信心深くない)仏教徒ですが、着物を着て子供たちの洗礼式に挑んできました。まあ、10年と13年後、将来自分たちで決めてくれればいいな・・それが宗教ですもんね。(ちなみにこのコンファメーションの式典は長男、次男とも退屈でしかたなかったらしく、じっとしていなくてこちらが大変でした。)

すっかり春です!(田舎の景色)

Friday, May 05, 2006

こいのぼり


今年はすっかり遅くなってしまったものの、春はやってきました。鯉のぼりを出すのもすっかり遅れてしまいましたが、旦那様、今年はベランダ用の鯉のぼりを流し風に横一列に並べることを発案しました。
この写真は5月1日のもので寒そうですが、風が吹く中、子供たちは大喜びで魚を捕まえようと奮闘していました。子供にはなんでも「おもちゃ」です。本当。

Tuesday, May 02, 2006

確定申告とゴージャスディナー

5月2日は税金の国、スウェーデンの確定申告の日。スウェーデンでは国民全員が各自、確定申告をする。会社勤めでも、株をやったり、家を貸していたり、副収入がある場合があるからだ。どんな小さな税金も取り逃さないぞ~という税務署の意気込みを感じる制度だ。スウェーデンの銀行口座は税務署に詳細なデータを提出する義務があるので国民の個人資産も完全に(といっていいほど)把握されていて、この確定申告用の用紙には事前に殆どの情報(金額)がプリントされている。ここまで国民番号制度がしっかりしているのもちょっと考え物かも・・・。
いずれにしても毎年、この確定申告の締切日の夕方には各市役所や税務所に長蛇の列ができ、ラジオで税務署へ向かう車の交通渋滞のニュースが流れる。
でも、IT先進国のスウェーデンでは変調が現れつつあり、今年はなんと2 654 535 人がインターネットで申告をしたそうだ。インターネットで申告するにはE認証が出来なくてはならないのでさほど複雑ではないとはいえ、銀行などに申し込み、ダウンロードしたりしなくてはならない。さすが、銀行窓口業務の殆どがインターネット化されている国だなあ。と思ってしまった。
ちなみに我が家も去年はネットで申告したが、今年は不動産売買があったのでマニュアルでしなくてはならず、しぶしぶ最終日に市役所へ届出した次第。 やっぱりインターネットは楽だったとは我が家の大蔵省の談。

そして、夜には初めて子守のお姉さんをお願いして旦那様と二人でディナー。
Pontus in the Greenhouse という、スターシェフがいるかなり高級なレストランで日本の会席料理のように、11品も小さな凝った料理が出されるというコースをいただいた。実は主人の会社からなにかのご褒美でいただいたディナー券の有効期限が切れるからと急いでアレンジしたからなのだが、本当に、美味しい料理で超・久しぶりのゆっくりディナーが堪能でき、幸せいっぱい。
子守のレナさんも、バッチリ初仕事してくれました。めでたし、めでたし。