Thursday, March 30, 2006

Womens Business Club


大変、ご無沙汰しました。あまりご無沙汰したのでご心配をおかけしたみたいで、すみません!
実は家族全員、特に子供たち二人が高熱のインフルエンザと嘔吐性の悪質な風邪に”交代で”罹ってしまったので実に、まる2週間以上、私か主人のどちらかが家にいなくてはならない状況に陥り、おまけに私たちも具合が悪くなったりで近くにお互いの両親がいない我が家は大変な状況でした。
さて、その超多忙の中を息抜きのためにWomens Business Clubとやらに行ってきました。私はとてもビジネスウーマンとよべるようなもんではありませんが、けっこうオープンな集団でだれでも入れるようで、無料の上に、ワインかソフトドリンクつきでした。 参加者、100人以上はいたと思います。
生涯のキャリア、いわゆる天職を求めて、なんていうお題で講演とレクチャーがあり、そのあとは交流会。ここでやっぱり凄いと思うのはスウェーデン人女性は押しが結構強い!一緒にいった友人がアグレッシブに「こちらの方たちはどういうことなさってるの??」なんて輪に入っていかなければ私なんかには到底やぶれない壁だと思ってしまった。最初は「強烈、」と思っても結構話してみるとやっぱり女性だし、ソフトなところもあり、なかなか楽しい時間を過ごさせていただきました。
IT業界を辞めて独立した人が多く、ITバブルが残した影響なのかなと思ったりも。自分で仕事をしている人が多く、みな、自分を信じて明るく楽しそうなのが印象的でした。
ポジティブパワーをいただきました。

Saturday, March 18, 2006

Gunnar Asplund


スウェーデンの建築家、Erik Gunnar Asplund (エリック・グンナー・アスプルンド、1885-1940)の世界遺産に指定されている森の墓地を含む作品を見て歩く機会を得た。
現在、東京・汐留で彼の作品展が開かれているらしく、私のケイタイでの超・悪質な写真でない、本物の美しい景色や作品がこの日本語サイトで見れます。
ちなみに上の写真はストックホルム市図書館。シリンダーになっている部分は吹き抜けになっていて多くの本がぐるっと取り囲むように並んでいる。驚きに値するのは1928年に竣工したこの建物は今でも市の図書館なのはもとより、当時からの机や椅子を今でも使っていてしかも、誰でも入れる一般の図書館で実際に普通の人に使用されていること、また、取材で入室を許可された取締役室にある恐ろしく価値のありそうな家具、調度品なども現在の職員に会議室として普通に使われていることではないでしょうか? 日本なら博物館になっていて来館者から入場料をかなり取っていそうですよね。
世界遺産に指定されている森の墓地もしかり。礼拝堂では普通に普通の人の埋葬式が執り行われていました。う~ん。スウェーデン人ってやっぱりカジュアル?ですよね。

(注・実は、図書館はやはり狭すぎるらしく、この夏国際建築コンペがあり、新しい図書館が隣接して建設される予定です。)

図書館の入り口にあるIvar Johanssonによる古代ローマのモチーブのレリーフ。アスプルンドは大勢の若い建築家や芸術家をプロジェクトに抱えていたそうです。

雪に埋もれた森の墓地。聖なる十字架の礼拝堂の遠景。

Friday, March 17, 2006

冬のフィッシャーマンズ・ビレッジ


フィッシャーマンズ・ビレッジのイメージ・・・ということでストックホルムのアーキペラゴ(群島)にあるVaxholm(ヴァクスホルム)という街に行った。現地で育ったグラフィックデザイナーのマヤに案内してもらって夏には観光客でごった返す小さな港町を見て回った。私も夏には何度か言ったけれど、冬の景色は初めて。まったく違う趣を見せていて、本当に新しい発見でした。

向こうに見えるのはEdö-Tallholmという島だと思う。凍っているので歩いて行けそう?

桟橋の下は氷。

ボートハウスを水(もとい氷)の上から撮影。船なして水面に出れるのは得ですね。

氷の上をお散歩中の白鳥。え?アヒルみたい?

一休みしている彼を見てください。白鳥でしょう?

Wednesday, March 15, 2006

キッチンの撮影セット


こういうことを書くと会社からクビになるぞ~といった感じですが、プロモーション用のマテリアルの撮影にとあるフォトグラファーの所に行った際、大きな倉庫をスタジオとして使用していることは普通として、スタジオのキッチンそのものを撮影に使用してしまうところがスウェーデンらしいと思い、携帯カメラで撮影してしまいました。モデルの子供は担当の女性の息子、犬もしかり、おじいさん役は彼女の父親・・とまあ本当に@ホームでプライベートとオフィシャル(仕事)をミックスするスウェーデン人の特性が顕著にでていると思いました。
話はそれますが、スウェーデンでは子供が病気の時は親は有給休暇が取れます。でもどうしても休めないときなど、症状の軽い子供や学校の事情などで休んでいる子供を会社に連れてくる人も当たり前のようにいます。こちらの職場で一番最初に驚いたのは会議室に入ったら膝に小さな子供を乗せている同僚がいて、そのまま子供も会議に出席したときでした。他の同僚も会議中その子をあやしたりして楽しんでいて、日本から来て間もなかった私にはカルチャーショックでした。でもその後はすっかり慣れて自分も赤ちゃんだった次男を胸にぶら下げて取材にでかけ、すると取材先の国会議事堂にまで子供の遊び場があったりしてビックリ。ちなみに私が行っているビジネススクールにまで子供ルームがあります。高い税金と個人主義から女性もみな仕事をしなくてはいけないお国柄ならではの職場事情ではないかと思います。

Tuesday, March 14, 2006

ボートショウ


我が家は家の増改築でまったくの予算オーバー、今度日本にいつ帰れるだろう??という経済状態ですが・・・夢を見るのはやめません。(まったく懲りないやつらです)
週末は「ストックホルム インターナショナル ボートショウ」に行ってきました。今年は冬が長くて雪遊びにもも飽きてきた子供たちは巨大なクルーザーやセーリングボートに乗り込んで結構楽しんでいました。家の近くに小さなハーバーがあり、そこに超・小型の(中古でいいから)船をもち、ストックホルムの短い夏を有名なアーキペラゴ(群島)へデイクルーズしながら過ごすのが目下のところ、最大の夢です。ストックホルムは水の都とも呼ばれ、運河のように入り組んだ水に囲まれているので水上からの眺めも最高です。ストックホルムにはアーキペラゴにサマーハウスをもち、セーリングやクルージングを楽しむ人が大勢います。最初は美しいけれどあまりにも短い夏のこの国で船なんて持つだけ無駄だと思ったものですが5年以上も住むとしっかり感覚はスウェーデン人。旦那様とこの夏は無理でも来年、さらいねん?には買いたいね。と夢は膨らむ一方でした。

Kyoshoって日本の会社だと思いますが、大きなプールでラジオコントロールの船を操縦させてくれるブースを出していました。子供に混じって大人も奮闘。

そして、牛乳パックのボートコンテスト。牛乳パックなどの材料を500円くらいで購入し、その場で船を作り、扇風機の風を受けてどれだけ短時間にゴールに着くかを競う子供向けのゲームです。長男もやりたいとごねられましたが、時間切れだったので来年ね。となだめすかしてなんとか帰路につきました。
これも実際はパパやママが大奮闘して作っていました。

Saturday, March 11, 2006

お子様ボーリング



実は先週末の話ですが、長男が幼稚園のお友達、マクシミリアン君のお誕生日パーティにお呼ばれしました。「みんなでボーリングパーティしましょう」と書かれた招待状。主人も私も、5歳児たちにボーリングなんてできるのだろうか??とちょっとびっくり。勿論長男にとっては生まれて初めてのボーリング。
しかし、ボーリング場に着いてみて納得!
なんと子供たちがプレーするレーンの溝には大きなパイプのようなものが置かれていて、「ガーター」にならないようにできていました。ピンが立っている近くも蓋になっていて小さな子供たちでもピンが倒れるようにとの気遣い。おかげで参加した子供たちはピンが倒せてとても楽しめたようです。
ボーリング場もこうやって子供の誕生日パーティのイベントをすることで顧客層を増やしてるんですねえ。 ちょっと感心してしまいました。

ストライクか!と思われた投球・・・結果は5本ほどでした。

Monday, March 06, 2006

家が届いた!!


月曜日、家が届きました。本当に、言葉どおり、大きなトラックにパーツに分かれた家が乗っかってやってきて(2台分!)これまたトラックに装備されている恐ろしく大きなクレーンで手際よく組み立てられていったわけである。
家の旦那さんはこの日は会社をサボって現場監督。
でも、これから窓やドアを取り付け、外装、内装を施し、最低でも1ヶ月の仕事が残っています・・・・。
それでもこうやって形ができるとなんだか嬉しいもので夜にはワインを開けて乾杯しました。

運ばれるパーツ

窓もドアも届きました。

屋根を乗っけているところ。

内部の様子。

Sunday, March 05, 2006

ヴァーサロペット(Vasaloppet)



今日は3月の第一日曜日、Vasaloppet(ヴァーサロッペト)の日です。Vasaloppetは世界で一番、歴史が長く、距離が長い(90Km)クロスカントリースキーの競技会です。
第82回目の今日は世界30カ国から14796人(完走者)が集まり、90キロの長距離レースに挑みました。登録したのは15800人のでしたので1000人くらいは途中で脱落した・・ということでしょう。
今年の優勝者はDaniel Tynell(スウェーデン)、タイムは4.34.09 、賞金は89000クローネ、約133万円。4時間半で90キロを走破したわけです。ちなみにDanielは2002年に続いて今年が2回目の優勝だそうです。ゴールではモーラの伝統民族衣装をまとったクランスクッランと呼ばれる美人に冠をかけてもらいます。
今年の女性のトップはイタリア人、Cristina Paluselli 、タイムは4.59.24 でした。
テレビで中継を見ていたら、日本人のShunsuke Komamuraという人が第3区間をトップで走っていてビックリしました。結果は残念ながら43位だったみたいです。(こういうのが全てインターネットで見れる!)
このVasaloppet, 第一回は1922年でしたが、名前の元になったこのレースのアイデアは1521年、デンマークの支配下にあったスウェーデンでノルウェーに向けて逃走中だったのちの国王、Gusutav Vasa(グスタフ・ヴァーサ)を助けるため、Mora(モーラ)からSälen(セーレン)までスキーを履いて追いかけた二人の若者の90キロのレースに由来するそうです。
このVasaloppetはスウェーデンの誇りでもあり、色んなエピソードがあります。毎年、参加者に振舞われるブルーベリーのスープ、今年は55,000リットルだったそうです。
ちなみに私の旦那さまも一度チャレンジしたことがあり、真ん中くらいで完走したそうで彼のちいさな自慢の種になってます。

Wednesday, March 01, 2006

雪の中のコンクリート打ち


スウェーデンで家を建てると驚くことがいっぱいあります。
何よりもビックリしたのは冬のしかも雪が舞う中(実際は時折吹雪のごとく降っていました・・)のコンクリート打ち。現役時代、ゼネコンで現場担当していた建築士の私の父がよく、「また雨が降ってコンクリ打ちができない・・」とか嘆いていたのを思い出し、大雪の朝、集まった業者たちが平然と予定通り、準備を進めているのを見て少々パニック。彼らに確認したところ、「朝、ちゃんとコンピューターで調べたから大丈夫。」とかなんとか気温と湿度なのか何なのかは不明だが、コンピューターにデータを入れて確認したとのことだった。それでも内心、「こいつらマジかよ~」と思ってました。


窓の外には巨大なコンクリート車。


ここで注目!外気温はマイナス4度!!


このゴーストバスターズみたいなオジサンはコンクリートを打つところを風で飛ばして掃除してます。
足の下には電気、上下水道、ガス、セントラル掃除機用のパイプ、床暖房用チューブとありとあらゆる配管が・・


黄色のお兄さんがドロドロとコンクリートを流し、もう一人のお兄さんがミキサーみたいなものでかき混ぜながらペッタンペッタンと手際よく表面を整えていく・・・。

ここで大事件!
追加のコンクリートを運んできた車が溝にはまって全く動けない状態に!車が重いのでどうしようもない!!


丁度よかったとばかりにパワーショベルのお出まし。押してみる・・・けどダメ。


押してもだめなら引いてみなということで、垣根の一部を掘って外に出たパワーショベルが前から回り込んでひっぱってやっと脱出できました。
めでたしめでたし・・・。 (掘り起こされた垣根は元に戻されました。やれやれ・・。)
とまあ、こういう風に北国での工事は気候に関係なく執り行われるのでした。